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​『主戦場』上映見送りについて

 KAWASAKIしんゆり映画祭が今年度の上映作品としてドキュメンタリー映画『主戦場』の上映を見送った件に関しまして、朝日新聞ほかにて報道され、皆様にはご心配をおかけしまして誠に申し訳ございません。今回の見送りに際しまして、映画祭内部でも賛否両論があり、結果として表現の自由を委縮させることにつながる恐れがある判断を映画祭が決めざるをえなかったことには大変忸怩たる思いがあります。

 

 経緯と致しまして、上映作品の選定時に『主戦場』が候補にあがり、作品をとりまく提訴の状況も踏まえて、一旦は上映の申し込みを進めていくことを判断しましたが、共催者の一員である川崎市からの懸念を受けました。上映時に起こりうる事態を想定し、私たちができうる対策を何度も検討した結果、今回は上映を見送らざるを得ないと判断をさせていただきました。

 一旦は上映を決定しましたが社会状況の変化を踏まえ判断を変えました。それにより配給会社東風さまにもご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っております。

 

 「しんゆり映画祭」では、ほぼすべての運営を、高校生、大学生、主婦、会社員などから成る市民ボランティアの手により行っており、子ども対象の上映から保育サービスや障がいをお持ちの方に向けてバリアフリー上映まで幅広い観客が訪れる映画祭の為、映画館での妨害・いやがらせなど迷惑行為への対応を市民ボランティアで行う事には限界があること、市民ボランティア自体の安全の確保や、迷惑行為などへの対策費が準備されていないこと、お客さま等との連絡がとれなくなること、など運営面での課題が山積みしており、私たちが自信をもって安全に上映を行うことができないと考えました。

 今回の件に関してご批判の声など、忌憚のないご意見を賜りたいと存じます。映画祭が幅広い年齢層の観客に楽しんでいただけるよう、多様な作品を上映していく姿勢には変わりがありません。

 なにとぞ今後ともしんゆり映画祭へご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

2019年10月27日
映画祭代表 中山周治

11月1日 追記:

『主戦場』の上映実現にむけて前向きに協議しています。決定次第またお知らせします。

11月3日 追記:

【11/4(月・祝)『主戦場』上映決定(上映に関する詳細)】
この度は上映見送りの件で、ご迷惑・ご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。
 
『主戦場』については各所に相談・確認・手配が済み、
下記のような形で、上映を決定させていただきました。
 
≪開演日時≫
11/4(月・祝)19:55~ (開演10分前に開場)
※本編の上映開始前にはミキ・デザキ監督によるトークイベントを行います。 
≪会場≫
川崎市アートセンター アルテリオ映像館
(神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1 ※小田急線「新百合ヶ丘駅」北口より徒歩3分) 
≪料金≫
無料(ご鑑賞には「整理券(抽選番号付き)」が必要となります。)
≪整理券(抽選番号付き)の配布≫
当日11:00より会場前の特設テントにて配布を開始いたします。
そして、11:30より抽選を開始いたします。当選された方のみ、本作をご覧いただけます。
※抽選形式であり、先着順ではございません。
※抽選を開始するまでに定員を下回るお客様が集まった場合は「全員当選」となり、11:30以降お越しいただいた方から順次、先着順でご案内いたします。
※11:30までに整理券を配布しきれない場合は、抽選の開始を遅らせていただく場合がございます。
※整理券の配布は11:30までに待機列にお並びいただいた方が対象となります(お一人様2枚まで)
※当選番号はランダムで座席指定となり、当選番号に応じてお座席が決まります。(自由席ではございません)

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